管理がないからといって、無法地帯というわけでもないですし、お客様への価値はしっかり提供することで、会社として成果を出すことができています。

 管理をなくしてしまった会社のマネジメントは、具体的にどういうことかといえば、細かく管理しなくても社員が自主的に働く仕組みを作ることです。この仕組み化は、ある意味でマネジメント領域の業務ハックと言えます。

経費をオープンにすれば決裁はいらなくなる

 管理職の大事な仕事の一つが決裁です。部下たちからの提案、経費精算や休暇取得の申請など、中身を確認してハンコを押す仕事です。大企業になると、稟議を通すために何人ものハンコが必要になってくるので、まるでスタンプラリーです。

 中でも数が多いのは経費精算の申請でしょう。会社のお金を使うわけですから、自由気ままに使われてしまっては困ります。

 私たちは、この経費の申請から決裁までの流れを業務ハックすることにしました。

 第2回の記事「総務・経理の社員ゼロで実現するバックオフィス」(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/53119)で紹介した通り、私たちは経費データの入力をあるときから各自でGoogle Spreadsheetに登録するようにしました(現在はさらに処理方法を変更)。そのタイミングで、データを入力した経費登録シートを全社員が見えるようにしたのです。

 なので、誰が、いつ何に経費を使ったか、完全にオープンになったのです。社長も例外なくオープンです。そうすると、互いの経費の利用状況が見えるようになります。そのうえで、経費の事前承認はやめました。誰もが決裁なしで各自の判断で経費を使います。