米サンフランシスコに初の黒人女性市長、接戦の市長選制する

米カリフォルニア州サンフランシスコのローザパークス小学校で記者会見する、同市初の黒人女性市長になるロンドン・ブリード氏(2018年6月14日撮影)。(c)Justin Sullivan/Getty Images/AFP〔AFPBB News

 カリフォルニア州がまた揺れている。

 「また」と書いたのは昨年、同州が1つの国として独立する気運が高まり、今年になってからは同州を3分割する動きが出ているからである。

 昨年の独立運動のきっかけは、ドナルド・トランプ政権の誕生だった。

独立から一転、3分割へ

 リベラル派の市民が多い同州では、トランプ氏の保護主義的な貿易政策から環境政策、移民政策に至るまで、反対意見が目立っていた。

 納得しがたい連邦政府に税金を納めるくらいならば、独立してリベラルな国家を樹立させようとの思いが独立運動につながったが、簡単には成就しない。だが今でも運動は継続されている。

 今年注目されている動きは独立ではなく分割である。実は分割案に賛成する州民の署名が、すでに40万以上も集まっている。

 この数字は、運動推進派としては大きな前進を意味する。というのも、今年11月6日の中間選挙で「分割か残留か」の選択を迫る住民投票を行える段階にまできたからだ。

 米国の投票用紙には多岐にわたる選択肢が記される。