アメリカ、イギリス、フランスによるシリアに対する軍事攻撃は、ミサイル戦時代である現在において、外敵の軍事攻撃に対する反撃能力を自前で持たないとまさに「やられっぱなし」になる、ということを如実に物語っている。
シリアへのミサイル攻撃の内容
アメリカ側の発表では、長距離巡航ミサイルによる連精密射攻撃によって、攻撃目標であったシリアの3カ所の化学兵器関連施設を破壊したという。攻撃側の発射状況と攻撃目標への着弾状況を整理すると、次のとおりである。
【攻撃側の発射状況】
A:地中海からの攻撃
・アメリカ海軍のバージニア級攻撃型原子力潜水艦ジョン・ウォーナーが、トマホーク長距離巡航ミサイル6発を発射した。
・フランス海軍フリゲート・ラングドック が、SCALP長距離巡航ミサイル3発を発射した。