平均年齢は70歳、日本のシニアチアチーム「心も体も生き生き」

千葉で行われた「ユナイテッド・スピリット・アソシエーション」日本支部の全国選手権大会にゲスト出演したシニアチームの女性たち。平均年齢は70歳。(2016年3月26日撮影)。(c)AFP/TORU YAMANAKA〔AFPBB News

 健康のために意識的に野菜をたくさん摂取しようとしている人は多いと思う。厚生労働省では「野菜の1日の摂取量の目標を350グラム」としている。

 350グラムの野菜というのは、量が多すぎて毎日摂取するには、なかなかに難しい目標値だ。キャベツの千切りでは、図1の量になる。

 そのうえ、厚労省では緑黄色野菜120グラムとそれ以外の野菜230グラムを摂ることを推奨している。

 実は、この350グラムにはさしたる根拠(evidence)がないことはよく知られている。

 もともと動物性蛋白質と脂質を豊富に摂取する習慣のある米国には、400グラム程度の野菜を摂取するとバランスが取れるだろうし、健康的だろうという研究がある。

図1 キャベツ350グラム。こんなに食べたら、これだけでお腹いっぱいになる

(* 配信先のサイトでこの記事をお読みの方はこちらで本記事の図表をご覧いただけます。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51724

 それが発端で、我々日本人は動物性蛋白質や脂質の摂取量が比較的少なく、毎日280グラム程度は野菜を摂取しているから、350グラムくらいが妥当ではなかろうかということになったということだ。

 食の欧米化が進むと言われる我が国において、そのバランスの取れるであろうという推定量を推奨したために、いつの間にか「野菜350グラム摂れば健康になる」という神話が成立してしまったようだ。

 何かにつけて「○○で健康」とか、「○○で安全」という単一的で取り組みやすいものに飛びつき、すぐに忘れさるという我々の国民性を反映していると言えなくもない。