台北のアンテナショップ「MiCHi cafe(ミチカフェ)」の店頭に立つジーリーメディアグループの吉田社長(写真:ジーリーメディアグループ提供)

 2014年、「地方創生」が政策課題となって以降、政府はもとより各都道府県では創生の起爆剤としてインバウンド拡大に注力してきた。そういう中にあって、単身台湾にわたり、日本へのアウトバウンドを促進することで、日本の創生を図ろうと尽力してきた人物がいる。「ジーリーメディアグループ(吉日媒體集團)」創業経営者の吉田晧一氏(35歳)である。

 同社は2013年創業で、台北と東京に本社を置き、台湾No.1の訪日観光情報サイト「ラーチーゴー!日本」などを運営する。

 ラーチーゴーの登場の影響もあり、それまで団体旅行中心だった台湾・香港の訪日観光構造は、個人旅行中心へと変容し、今では個人旅行が全体の7割を超える。吉田氏は台湾ではテレビ・タレントとしても多くの番組に引っ張りだこだが、何より注目されるのは吉田氏が構築したラーチーゴー独特の情報発信手法だ。

台湾で吉田社長はテレビ・タレントとして引っ張りだこだ

 ラーチーゴーでは台湾・香港人の女性ライターたち(20~34歳のF1層)が自ら日本各地を取材し、台湾・香港人目線からの日本情報を発信し続けている。台湾・香港からの訪日観光客全体(610万人)の中で、ラーチーゴーの情報を参考にして日本観光のプランを立てる人の比率は4割に達するという。彼らの中心は、ラーチーゴーのライターたちと同じF1層とされる。訪日リピーターは8割を超え、今や、台湾・香港人は、“世界一の日本通”とも称される。

(前編)「“おらが村の自慢”に訪日旅行客は飛びつかない」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50930
(中編)「日本の『おもてなし』レベルは本当に高いのか?」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51032