中国向け米紙アプリ削除=アップル、当局要請に応じる

米カリフォルニア州サンフランシスコの建物外に掲げられた米アップルのロゴ(2016年9月7日撮影、資料写真)。(c)AFP/Josh Edelson〔AFPBB News

 インドの経済紙エコノミック・タイムズや英ロイター通信などの報道によると、アップルがかねて計画していたiPhoneのインド生産がようやく始まる見通しになったという。

iPhoneはとてつもない高額商品

 アップルの製造パートナーである台湾の電子機器製造受託業者、ウィストロン(緯創資通)が、インド・カルナータカ州の州都、バンガロールにiPhoneの組立業務に特化した工場を設置する予定で、この工場は早ければ今年4月にも稼働する。ただ、当初は30~40万台という最小限の生産台数に抑えられると情報筋は話している。

 エコノミック・タイムズなどによると、この工場ではアップルが昨年3月に発売した廉価モデル「iPhone SE」の組み立てを行う。その狙いは、インドにおけるiPhoneの価格を引き下げることだという。

 インドにおけるiPhoneの価格は、最新機種のストレージ容量が小さいモデルで約5万インドルピー(約8万4000円)。だが同国では70~80%のスマートフォンが1万ルピー(約1万7000円)以下で売られている。

 また廉価モデルであるiPhone SEの発売当初の価格は3万9000ルピー(約6万6000円)以上だった。最近は3万ルピー(約5万円)程度に下がったというが、それでも同国で売れ筋のスマートフォンに比べ高額。iPhone SEがインド国内で生産されることになれば、同モデルの価格はさらに下がることになると、エコノミック・タイムズは伝えている。

 香港の市場調査会社、カウンターポイント・リサーチの推計によると、アップルは昨年250万台のiPhoneをインドに出荷した。この台数と売上高は同国向けiPhoneとして過去最高を更新。しかし、インドにおけるアップルの市場シェアはわずか2%未満で、同社は第10位のメーカーにとどまっている。