IoTという言葉がバズワードとなり、家庭内にもさまざまなIoT家電が浸透している。

ホームセキュリティ、テレビ、エアコン、冷蔵庫、オーブンレンジ、カーテンの開閉、ヘアブラシ。家の中のあらゆるものがインターネットにつながり始めているが、中には「こんなものまで?」 と思ってしまうニッチなものまで登場している。

しかしIoT家電は利便性が高まる一方で、利用状況や位置情報など、さまざまな個人情報が蓄積されたり送信されることになる。こういった個人情報の取り扱いについては懸念を抱く人も多く、ジャストシステムが実施した『“IoT家電”に関する実態調査』によれば、4人に1人が、個人情報の提供が必要ならIoT家電を「使いたくない」と回答したという。

さらに、70%超が購入時に店舗側からのセキュリティに関する説明を重要視するということも分かった。

その他にも「外出先から、スマートフォンでのエアコン操作は必要」と思う人は4割以上いたのに対し「洗濯機の消費電力をスマートフォンで確認できる機能」は不要という人が7割以上という結果に。快適さを体感できるものと比べ、便利ではあるものの自分ごととして体感できないものに関しては、必要と感じる人が少ない傾向にあるようだ。

IoT家電”に関する実態調査
調査対象は20~60代の男女。実態調査によって消費者のさまざまな動向が見えてきた

「IoT」の認知率は、半数以上

「IoT(Internet of Things)」という言葉について、
「よく知っていて他の人にも説明ができる」と答えた人は9.6%、
「知っているが、説明できるほどではない」人は20.7%、
「聞いたことはあるが、よく知らない」人は22.4%。
合計すると52.7%が「IoT」という言葉を認知していた。

4割以上が「外出先から、スマートフォンでのエアコン操作は必要」

スマートフォンなどと連動させることで、インターネット経由でさまざまな機能が利用できるようになる「IoTエアコン」を知っている人のうち、
外出先からスマートフォンなどでエアコンを操作できる機能について、
「自分に必要」と回答した人は40.6%。
一方、「それほど必要ではない」と答えた人は29.6%、「必要ない」は24.7%、「むしろ迷惑」は3.7%。

7割が「洗濯機の消費電力をスマートフォンで確認できる機能」は不要

「IoT洗濯機」を認知している人のうち、スマートフォンなどから洗濯機の消費電力を確認できる機能について、
「自分に必要」と答えた人は27.6%。
一方、「それほど必要ではない」と答えた人は36.8%、
「必要ない」は30.8%、
「むしろ迷惑」は3.2%で、
合計すると70.8%が「不要」と考えていることがわかった。