英ロイター通信や米テックタイムズなどの海外の報道によると、まもなくして米フォード・モーターの特定の車種で、米アマゾン・ドットコムの音声アシスタントサービスが利用できるようになるという。
これに関し両社は現在、サービスの最終試験を行っており、年内にもサービスが開始される見通しという。
家の中から車を操作
AI(人工知能)を使うアマゾンの音声アシスタントサービス「Alexa」は、同社が米国や欧州で販売するスピーカー型アシスタント機器「Amazon Echo」シリーズや、映像配信端末「Fire TV」シリーズ、タブレット端末「Fire Tablet」などで利用できる。
これらの機器では音声命令でアマゾンへの商品注文が行えるほか、音楽を流したり、電子書籍を朗読させたり、単語を調べたり、家電を操作したりすることができる。
フォードとの提携では、まず電気自動車(EV)「フォーカス・エレクトリック」、プラグインハイブリッド車「フュージョン・エナジー」と「C-Maxエナジー」の3車種でAlexaが利用できるようになる。
これらの車のハンドル部分にある音声認識ボタンを押し、Alexaに命令すると、家の室温設定やホームセキュリティーシステムの確認、ガレージや玄関ポーチなど家の周辺の照明点灯などが行えるという。
もちろんAmazon Echoに命令するのと同様に、車内でショッピングリストに商品を追加したり、天気予報を聞いたり、予定を確認したりすることもできる。
一方で、家の中から車を操作することも可能で、その場合はAmazon Echoに命令して、車のエンジンをかけたり、ドアの鍵を開けたりすることができるという。