アンドロイド・ウエア端末をiPhoneで、グーグルがアプリ公開

米グーグルの「Android Wear」を搭載した腕時計型端末〔AFPBB News

 米国の市場調査会社IDCがこのほどまとめたウエアラブル機器の市場に関するリポートによると、今年1年間におけるこれら機器の世界出荷台数は1億1000万台となり、前年比で38.2%増加する見通し。

リストウエアが断トツ

 これに先立ち同社は昨年10~12月における世界出荷台数が2740万台で、前年の同じ時期から126.9%増え、昨年1年間の出荷台数は7810万台で、前年から171.6%増えたと報告していた

 これに比べると今年の出荷台数は伸びが鈍化する。だが、ウエアラブル機器はスマートフォンやタブレット端末と異なり市場が形成されたばかり。

 今回のリポートの調査対象とした2020年までは2桁台の伸びが続き、同年の年間出荷台数は2億3710万台に達するとIDCは見ている。

 同社の推計によると、2016年におけるウエアラブル機器の種類別出荷台数は、米アップルの「Apple Watch」に代表される腕時計型(スマートウォッチ)とフィットネストラッカーなどのリストバンド型の合計が1億台となる見通し。

 ウエアラブル機器にはこうした手首に装着する「リストウエアタイプ」のほか、めがね型端末などの「アイウエアタイプ」、ヘッドフォン型などの「イヤウエアタイプ」、シャツや帽子などに付ける「衣服タイプ」もあるが、これらその他の形態の機器は980万台にとどまる見通しという。

アップルのシェア、ほぼ5割に

 このうちスマートウオッチのOS(基本ソフト)別出荷台数を見ると、Apple WatchのOSである「watchOS」が1400万台で最も多く、これにグーグルの「Android Wear」が610万台で続く見通し。

 スマートウオッチ市場におけるシェアは、watchOSが49.4%で、Android Wearが21.4%になるとの予測だ。