世の中であふれる膨大な情報をどのように収集してどう理解するか。

 これが投資の世界で成果を大きく左右するといっても過言ではありません。

 米国の大手金融グループであるJ.P.モルガンが開発した投資情報アプリ、「J.P.モルガンInsightsアプリ」を、フリーアナウンサーで個人投資家の大橋ひろこ氏に体験していただき、その感想を聞きました。

Insightsアプリなら市場の動きが一目瞭然!

フリーアナウンサーでありながら個人投資家としても活躍される大橋ひろこ氏

大橋 日銀のマイナス金利導入は、金融機関の方々にとってもサプライズだったのでしょうか。


栗本 そうですね。市場の大半がマイナス金利はないという予想でしたので、想定外といった状況でした。


大橋 その驚きは値動きにも現れていましたね。
 発表当日こそ株高、円安が進みましたが、翌週から株は大きく売られ、為替市場では急激な円高進行となりました。


栗本 大きな流れとしては、米国の利上げと日銀のマイナス金利の綱引きの中で、ドル高によって世界景気減速懸念が台頭し、投資家が明確な戦略を描くことができず、不安心理が高まっていることがボラティリティ(相場変動)増大の要因になっていると見ています。


大橋 何が起こっているのか混乱する中、Insightsアプリでいろいろなことが理解できました。
 「Guide to the Markets」の金利の水没マップ!
 これは本当に驚きました。日本はスイスに次ぐ低金利国なんですね。

 

JPモルガン・アセット・マネジメント
大阪支店 副支店長
栗本 佳則氏

栗本 一目瞭然で市場の動きを判断できる情報を提供することがInsightsアプリの目的なのですが、ちょうど大橋さんに挙げていただいた「主要国の国債利回り」のスライドは、まさにその理念を体現していると思います。
 ちなみにGuide to the Marketsは、四半期に1回の頻度で内容を更新しています。
興味を持ったスライドを“お気に入り”に登録しておくと、データが自動的に更新され、定点観測にお使いいただけます。
 また1985年からの長期的なトレンドの推移を振り返ることもでき、データ集のようにご利用いただける形をとっています。
 例えば「機関投資家の有価証券ポートフォリオ」のようなデータも掲載しています。


大橋 おもしろいですね。機関投資家の“投資行動”が一目でわかる情報などはとても貴重です。こういうデータが欲しくて、日々情報収集に苦心していました(笑)
 今後、機関投資家が資金をどこに動かしていくのか――。
 外債に向かうのか、それとも株式に向かうのかと、あれこれ考えるのにとても役立ちます。


栗本 資金の動きを占うという意味では、「ゼロ(金利)への競争」というスライドもお役に立つのではないでしょうか。
 少しでも利回りの良いところに資金がどんどん動いている状況を、手に取るように掴んでいただけると思います。

興味のあるスライドを簡単にお気に入りに登録可能

 

米国利上げ局面で高パフォーマンスだった株式市場

大橋 欧州、日本と世界の金利が低下していく中で、米国だけは昨年12月に利上げを実施し、今後も継続するスタンスを表明していますが、市場の織込みはいかがでしょうか。


栗本 おっしゃるとおり連邦準備理事会(FRB)は利上げを計4回実施すると言っていましたが、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、多くのアナリストが予想していた通り、利上げが見送りとなり、年内の利上げの回数は2回となりました。
 合わせて、利上げのペースもゆるやかになるという見通しが示されましたので、市場では米国の経済指標を見ながら、6月か12月かと、次の利上げのタイミングを探っていくことになると考えています。


大橋 ただ、回数を減らすにしても基本的なスタンスが変わるわけではなく、粛々と利上げを行っていくのは間違いなさそうですね。


栗本 それがまたボラティリティを増大させる要因となっています。


大橋 利上げをすると株式市場が低迷すると昨年から言われ続けていますが、それでも米国の株式は比較的高値圏で推移しているのが不思議です。


栗本 その点は「金利上昇局面における各資産のリターン」のスライドをご覧いただくとよいかもしれません。
 米国が利上げを行っている環境で、どのアセットクラスのパフォーマンスが高いのかを示したものです。
 このグラフを見ると、上位にあるのはすべて株式なのです。


大橋 本当ですね、意外です!(笑)

「金利上昇局面における各資産のリターン」のスライド


栗本 そんなわけで、何に投資をすれば良いかと尋ねられたならば、このスライドのデータによれば株式という答えに行き着いていくのです。


大橋 世間的なイメージとちょっと違いますね


栗本 米国の景気が拡大している背景もあり、企業の業績が伸びれば必然的に株価も上がっていきます。
 利上げが続くなかで債券にとっては逆風ですが、そのぶん相対的に株式のパフォーマンスの良さがめだってきます。


大橋 利上げ局面では下げると思われていた株式が注目だとは!
 では、年初からの混乱で大きく下げてしまった株を今のうちからコツコツ拾ってもいいかしら。


栗本 それは考え方の一つとしてあると思います。実際、弊社のストラテジストがInsightsアプリの中でレポートを書いています。
 マイナス金利と米国の利上げの狭間で投資難に直面している機関投資家が、向かうべきアセットクラスとして注目しているのが高配当株式なのだと。
 株式の債券化という大胆な予想ではありますが、確実にそういう見方もあるのです。


大橋 一般的な債券の利回りは下がっていくばかりですからね。


栗本 それゆえに投資適格債券やハイ・イールド債券に資金が流れていく動きが顕在化しています。
 そのひとつに、例えば「S&P500指数の益回り」があります。
 構成企業の利益を株価で割ったものですが、これが株価に対する利回りになります。
 こうした株式の益回りは国債や他の債券の利回りに比べて相対的に高くなっていくため、今後は株式に資金が流れていくのではないかという見通しです。
 

大切なことは中長期的な視点に立ち市場の動きを見極めること

大橋 「金利と利回りの長期トレンド」ですね。このチャート、1985年からの流れを見ることができて大変勉強になります。
 大局の流れを知ることができる中長期的データやチャートも個人投資家にとっては大変ありがたい資料です。


栗本 今回のマイナス金利もそうですが、市場が動揺しているときに一番大切なのは、中長期的な視点に立ち、市場がいまどういう方向に向かっているのかを見極めることなのです。
 J.P.モルガンとしての見解をお伝えするという目的もInsightsアプリにはあり、たとえばホーム画面左下の「WEEKLY INSIGHTS」のコーナーでは、ストラテジストがその時々の旬なテーマに沿って、市場の見方や今後の見通しを解説しています。
 ひと月に2回程度の頻度で内容を更新しています。 

旬なテーマに沿ってストラテジストが市場の見通しを解説


大橋 自分の大切な資産をどのように運用し、守り、増やしていくのか。
 長期的な視点からポートフォリオを組まないといけないとわかっていても、ボラティリティの大きな市場では不安もあるので、足元を照らしてくれるレポートは心強いです。
 一般的な経済の教科書に書かれていることと現実の間には、大きなギャップがある時代に入ってしまったように感じています。


栗本 ぜひビデオもご覧ください。ストラテジストが動画で解説するという形をとっています。 

動画による解説もあり


大橋 動画には本当に驚きました。
 先ほどのGuide To the Marketsのスライドにも、ページごとに音声解説や動画がついていますものね。


栗本 「詳細ビュー」ですね。


大橋 ここまで完成度が高くて、個人投資家にも寄り添ってくれるアプリは初めて出会いました。
 私自身もそうなのですが、新聞や雑誌、インターネットとあらゆるメディアからの情報収集はもちろんですが、経済セミナーに参加して、資料やレジメを集めたりと、大変な労力を使って情報収集しています。
 それがInsightsアプリには個人では収集が困難な貴重なデータが蓄積されていて、こんなに簡単に、しかも無料で見せてもらって本当に良いのかなと驚きを隠せません。


栗本 いえいえ、どうかご遠慮をなさらずにご利用ください。
 J.P.モルガンのInsightsは米国、ヨーロッパ、アジア、日本の4地域を中心にグローバルで進めている投資情報提供プログラムで、特に米国ではかなり普及しています。


大橋 言語が違うだけで、内容はほぼ同じなのですか。


栗本 そうです。基本的な様式や切り口はグローバルで共通です。
 一方で、日本の投資家の観点から必要とされる情報を独自に盛り込むという取り組みも行っています。
 iPadとAndroidのタブレットに対応し、アプリストアから簡単にダウンロードできるので、気軽にどんどんお使いいただきたいです。


大橋 そうですね、Insightsアプリを知らずにいるのは非常にもったいないことです。
 私もトレーダー仲間たちに紹介させていただきますね。


栗本 ありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

J.P.モルガンInsightsアプリはApp Store、Google playから無料でダウンロードできます。
各アプリストアで「JPモルガン」で検索してください。
アプリの詳細はこちら

 

本記事内のデータ・分析等は過去の実績や将来の予測、作成時点におけるJ.P.モルガン・アセット・マネジメントの判断を示したものであり、将来の投資成果および市場環境の変動等を示唆・保証するものではありません。

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