仏議会で「反アマゾン法」可決、オンライン書店の無料配送禁止

フランス・シャロンシュルソーヌ(Chalon-sur-Saone)にある米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の配送センターで作業中の従業員〔AFPBB News

 米アマゾン・ドットコムは今年1月、「Dash Replenishment Service(DRS)」と呼ぶ、消耗品の自動注文サービスを始めたが、その展開がいよいよ本格的になってきたようだ。

フィルターを自動注文する浄水器

 同社は2月29日、ドイツの浄水器メーカーであるブリタ(Brita)のブランドから、このサービスに対応したポット型浄水器が登場すると発表した

 この製品は「Infinity(インフィニティ)」という名称ですでにアマゾン・ドットコムのeコマースサイトで、44.99ドルの価格で販売している。

 このポット型浄水器にはWi-Fi(無線LAN)通信機能と、水量を測る装置が搭載されている。容量は約1.8リットルで、1つのフィルターカートリッジに付き約150リットルの水をろ過でき、交換時期の目安は約2カ月という。

 フィルターの交換時期が近づくと、アマゾンに5.99ドルのカートリッジを自動注文し、利用者にはその旨を電子メールで通知する。

 使い方は簡単で、製品のウェブサイトで浄水器を登録したのち、自宅のWi-Fに接続し、アマゾンのDRSに登録すれば利用できるようになる。

サムスンも対応プリンターを発売

 このDRSは直訳すると「Dash補充サービス」。同社には「Dash Button(ダッシュボタン)」という再注文が簡単に行える消しゴム大の機器があり、機器の前面にあるボタンを1回押すと、洗剤やひげそり刃といった消耗品をアマゾンに注文できる。

 DRSはこの仕組みを利用しているが、ボタンを押すことなく注文が完了するという点がDash Buttonと異なる。