米航空局、アマゾンに無人機の試験を認可

米アマゾン・ドットコムが商品配達の実験に使った小型無人航空機「オクトコプター」(2013年12月1日公開、資料写真)。(c)AFP/AMAZON〔AFPBB News

ウォールストリート・ジャーナルシーネットなどの米メディアの報道によると、米アマゾン・ドットコムはこのほど米国で、無料配送の条件となる注文1回当たりの最低金額を、従来の35ドルから49ドルに引き上げた。

年々増加する物流コスト

 同社のヘルプページを見ると、特定の書籍については25ドル以上の注文で送料が無料になり、それらと組み合わせて注文するほかの商品の送料も無料になるとの説明がある。

 だが、それ以外の場合は49ドル以上の注文でないと無料配送とはならず、また無料配送の場合、商品が届くのはすべての商品がそろってから5~8営業日後になると同社は説明している。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、アマゾンが最後に無料配送の最低注文金額を引き上げたのは2013年の10月。それ以前は約10年にわたり、25ドルという最低注文金額を維持していた。

 こうして同社が送料無料の最低注文金額を引き上げたのには2つの狙いがあるとウォールストリート・ジャーナルやシーネットの記事は伝えている。

 1つは、物流コストの削減策だ。

 ウォールストリート・ジャーナルによると昨年10~12月期におけるアマゾンの配送コストは41億7000万ドルに上り、1年前から37%増えた。その売上高に占める比率は1年前の10.9%から12.5%に拡大した。

 アマゾンは、無料の2日間配送サービスなどの特典を付けた有料会員プログラム「Prime(プライム)」の会員拡大を図り、eコマース事業を伸ばしてきた。だがその配送や物流センターにかかるコストが増大し、今ではその伸び率が売上げの伸び率を上回っているという。

 今回の方針変更は、年々増え続けるこうしたコスト負担を軽減するための対策だと、シーネットなどは報じている。