リビングルームの大画面テレビでインターネットの様々なコンテンツを楽しめるようにする「グーグルTV(Google TV)」――。

 ソニーが専用テレビをこの10月にも、周辺機器メーカーのスイス・ロジテックが既存のテレビにつないで利用する家庭用通信端末(STB)を数日中にも発表すると伝えられているが、そうしたタイミングで、グーグルがコンテンツ配信で同社に協力するパートナー企業を発表し、詳細が明らかになってきた。

テレビや映画のオンデマンド配信も

 それによると、ニュース専門放送局の米CNNや、米ニューヨーク・タイムズ、USAトゥデイといった大手新聞社、ミニブログの米ツイッター、音楽配信の米ナップスターといった企業がそれぞれ自社サイトのコンテンツをグーグルTVに最適化する。

フル画面で動画閲覧可能に、ユーチューブがインターフェース発表

「リーンバック」はユーチューブの動画をフル画面で閲覧可能にするインターフェース〔AFPBB News

 大画面テレビ向けにフル画面映像で表示する機能を付けたり、テキストを少なくしたり、リモコンでも容易に操作できるようなデザインを用意するというわけだ。

 また、メディア大手NBCユニバーサル傘下のニュース専門放送局CNBCや、米タイム・ワーナー傘下のケーブルテレビHBO、米アマゾン・ドットコム、オンライン映画レンタルの米ネットフリックスなどが、ニュースやテレビ番組、映画の配信を始める予定だ。

 コンテンツはユーザーが好きな時に見られるオンデマンド方式で提供する。

 もちろんグーグル傘下の動画配信サービス「ユーチューブ(YouTube)」も参加する。同社は「リーンバック」と呼ぶ、複雑な操作が不要なテレビ用のユーザーインターフェースを用意する予定。

グーグルTVでもアプリを展開

 グーグルは併せてグーグルTVの概要を紹介するデモサイトを開設した。興味深いのはこのデモにもあるアプリを使ったサービスだ。

 例えばニュース専門放送局CNBCは「CNBCリアルタイム」というアプリを用意する。これを通じて株価情報などの経済ニュースを即時配信する。

 また米プロバスケットボール協会(NBA)は、「NBAゲームタイム」を用意。テレビ中継を見ながら選手の情報やデータを表示する。