米国のテクノロジーニュースサイト、ジ・インフォメーションなどの報道によると、米アマゾン・ドットコムは自社のサービスを他社のスマートフォンに搭載したいと考えており、Android端末を手がける複数のメーカーと交渉しているという。
Fireフォンと同じ機能を他社端末に
同社にはかつて自社開発のスマートフォン「Fireフォン」があった。そこにはアマゾンの各種サービスがふんだんに組み込まれていたが、今度はそれと同様の製品をほかのメーカーに販売してもらいたい考えという。
ジ・インフォメーションによると、アマゾンは自社サービスのアプリを単にスマートフォンにバンドルするのではなく、サービスを密接に統合した端末を顧客に届けたいと考えている。
また、米BGRの記事は、「アマゾンは単にショッピングアプリを顧客に提供するのではなく、スマートフォン上で自社の存在感をより高めたい考えだ」と伝えている。
市場から姿を消したFireフォン
アマゾンは一昨年7月にFireフォンを発売したが、その売れ行きは芳しくなく、発売からわずか1カ月半で価格を200ドル下げる大幅値下げを行った。
しかし米アーステクニカによると、Fireフォンは昨年8月に価格がさらに引き下げられ、その後間もなくして市場から姿を消した。
この時、アマゾンの担当者は米メディアの取材に応じ、「(Fireフォンは)すでに全世界のすべての在庫を売り尽くした。今後在庫を補充する予定はない」と述べていた。