サムスン電子、第3四半期の営業利益ほぼ6割減

いくらサムスンと関係があると言っても離婚のニュースが1面記事なのかとの声も上がる〔AFPBB News

 「ドラマのようなラブストーリー」とも言われたサムスングループ会長の長女の結婚生活が17年間で破綻することになった。先にSKグループ会長が、新聞に「離婚したい」との手記を寄せて話題になったが、韓国財閥のオーナー家の結婚生活は、一般人には分かりにくいほど複雑なのか(2016年1月8日付「『離婚したい!』韓国SKグループ会長が公開告白」参照)。

 2016年1月14日、韓国ソウル郊外の水原(スウォン)地方裁判所は李富真(イ・ブジン=1970年生)ホテル新羅社長が夫を相手に起こしていた離婚訴訟で、離婚を命じる判決を出した。

 李富真社長は、李健熙(イ・ゴンヒ=1942年生)サムスングループ会長の長女だ。

オーナー長女と平社員の熱愛

 李富真社長の結婚は、「ドラマよりもドラマチック」な恋愛劇として広く知られている。サムスングループオーナー家の長女である李富真社長の結婚に関しては、他の財閥オーナー家の子女と同様に「韓国の有力者との縁組」が有力視されていた。

 ところが、1995年にサムスングループ入りした李富真社長は、同じ年にグループに入社したごく普通の「平社員」に恋をした。

 周囲の反対にも耳を貸さず、李富真社長は2歳年上の「同期入社」との恋を貫き、1999年に結婚にこぎつける。

 「サムスンオーナーの娘と平社員の結婚」は韓国社会でも大きな、そしてさわやかな話題となった。

とんとん拍子の大出世

 結婚を機に夫の人生も急展開する。「平社員」だったが、東京駐在、マサチューセッツ工科大(MIT)留学などを経てグループ有力企業の副社長にとんとん拍子で出世した。

 妻が、ホテル新羅の社長にどんどん昇格していったのに合わせるような「大出世物語」だった。この間、1男をもうけ、結婚生活は順調に見えた。

 ところが、2014年10月、李富真社長は離婚調停を裁判所に申請する。このことが韓国メディアに漏れ、今度は「離婚劇」が注目の対象になった。

 結婚生活だから何があったのかはもちろん2人にしか分からない。だが、調停は訴訟に進んだ。