香港「強制買い物ツアー」で暴行、中国人観光客が死亡

香港のショッピング街に掲げられた看板(資料写真)。(c)AFP/Antony DICKSON〔AFPBB News

 出張で香港を訪れた。

 香港国際空港はいつも中国大陸からの観光客でごった返しているが、今回は入国審査を通過するのに10分もかからなかった。そこから市内に行くために「机場快車」という電車に乗ったが、乗客は4割程度だった。安い部屋を予約していたホテルにチェックインすると、オーシャンビューの部屋に案内してくれた。

 なぜここまで移動がスムーズで、おまけにホテルは待遇を良くしてくれるのか?

 それは中国人観光客が大幅に減少したからである。

香港人の反中感情が高まっている

 地元の銀行に行ってヒアリングを実施したところ、相手は開口一番「何しに香港に来たのか」と言う。質問の真意が分からないので、「というと?」と聞き返した。

 すると、「香港はなんでも高いだろう。日本のほうがめちゃくちゃ安い」と答えた。マクロ経済についてインタビューを申し込んだのだが、いきなりミクロの話になった。話題を変えるのももったいないので、そのまま香港のミクロ経済についてヒアリングした。