また、あのマイク・ホンダ議員か!
米国で安倍晋三首相の訪米を否定的に捉える動きを追っていて、そんな実感に襲われた。
4月27日に米国の首都ワシントン入りした安倍首相は、オバマ大統領との首脳会談や米国議会上下両院合同会議での演説など活発な活動を予定している。訪米の主眼は日米同盟の堅持や経済・貿易面での日米協力など前向きな絆の強化に置かれている。
そのなかでただ1つ、前向きではない課題としてちらついているのが、従軍慰安婦などの歴史問題である。米国でこの歴史問題に関する安倍首相への批判や抗議の中心人物となっているのが、どう見てもマイク・ホンダ下院議員なのだ。
なぜ、ホンダ議員なのか。なぜ、ホンダ議員は日本や安倍政権に「悪」の部分のみを見出してこれほどまでに追及するのか。なにが彼を日本叩きに駆り立てるのか。このタイミングでその背景に改めて光を当てることは、今後の日米関係、特に歴史問題を考える際に有益となろう。
安倍首相に米議会演説での謝罪を求める
2007年7月に米国下院本会議は慰安婦問題での日本糾弾決議を採択した。周知のように、その際、議会の中心となって決議を推進したのが、民主党リベラル派のホンダ議員だった。