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2014年暮れから日本のいくつかのメディアは、中国人民解放軍が「尖閣諸島から約300キロメートル北西の南麂(なんき)列島に軍事拠点を建設中である」と報道している。
それらの報道によると、南麂列島の最大の島である南麂島(浙江省温州市平陽県南麂鎮)に、高速通信施設や最新レーダー施設それにヘリポートなどの整備が進められており、軍用機の発着が可能な滑走路も建設される計画だという。
若干「オーバー」な日本の報道
日本メディアでは、中国の尖閣侵略脅威論の一環として関心が持たれているようであるが、中国側からは、中国脅威論を煽る「オーバーな表現の」報道ではないか、といった批判も出ている。一方、アメリカでは軍関係メディアが日本メディアの報道と中国側のコメントを共に簡単に紹介しただけで、主要メディアはさしたる関心を持っていない。
日本メディアの報道では「尖閣諸島は日米の軍事基地が存在する沖縄本島からおよそ400キロメートル離れているため、尖閣諸島より300キロメートルの南麂島に軍事基地が建設されると、人民解放軍のほうが自衛隊・米軍よりも100キロメートル尖閣諸島に近い位置に軍事拠点を手にすることになる」といった点が強調されている。