米国の大手百貨店メーシーズや家電量販店の米ベストバイなどがスマートフォンのアプリを使って集客作戦を展開すると米ニューヨーク・タイムズが伝えている。

 米サンフランシスコの新興企業ショップキック(shopkick)が8月17日に「アイフォーン(iPhone)」向けアプリを公開しており、今秋にも米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイドOS(Android OS)」端末向けアプリも用意する予定だ。

全米600店舗、100のショッピングモールで展開へ

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米カリフォルニア・サンフランシスコの百貨店大手メーシーズ〔AFPBB News

 このアプリを支援する形でプログラムに参加するのが、メーシーズ、ベストバイのほか、スポーツ用品大手のスポーツオーソリティ、若者向けアパレルのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ、そしてショッピングモールなど大規模商業施設を手がけるサイモン・ プロパティ・グループ。

 顧客が同名のアプリをダウンロードして店に行くと「キックバックス(kickbucks)」というポイントが貯まるというシステムだ。スポーツオーソリティの店舗でゴルフクラブを手に取ったり、アメリカン・イーグルで衣服を試着してもポイントが付与される。

 貯まったポイントは商品券と交換したり、音楽のダウンロード購入に使ったり、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」内の仮想通貨に交換してゲームなどを楽しめる。

 雑誌の定期購読や携帯音楽プレーヤーの「アイポッド」との交換、チャリティーへの寄付も可能だ。

オール・アメリカン・リジェクツ アパレルショップのイベントでパフォーマンス - 米国

若者向け大手アパレル販売店のアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ〔AFPBB News

 ショップキックによると、8月17日にアメリカン・イーグルのニューヨーク・タイムズスクエア旗艦店でイベントが開催されており、同日からニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスの各加盟店でサービスが始まった。

 また数週間後にはシカゴなどのほかの都市でも始まり、1カ月後には全米600の小売店、100のショッピングモールにまで拡大する。年末商戦の本格展開に向けて準備が進んでいるとしている。