日本人はなぜ「もちもち」が好きなのか

人気の食感と日本の食文化の深い関係

2014.04.04(Fri) 佐藤 成美
筆者プロフィール&コラム概要

 新食感食品が次々現れ、流行している。中でも人気が高いのが「もちもち」とした食感をうたったものだ。

 食感とは、食品を食べた時に口の中で感じる感覚のことで、おいしさの重要な要素を占めるという。「もちもち」の食感がはやるのはなぜか、そして「もちもち」食感はどのように生まれるのか。日本人の「もちもち」志向の正体を探るべく、この言葉について調べるとともに、その食感をもたらす材料に迫ってみたい。

名前と食感がユニークな「もちぽにょ」

 最近、「もちぽにょ」というデザート食品が話題になっている。2013年11月にコンビニエンスストアのスリーエフから発売されると、1週間で2万個も売り上げ、今では累計100万個を突破した。

コンビニ発のヒット商品「もちぽにょ」。画像はスリーエフのウェブサイトのスクリーンショット

 ヒットした要因に、商品の名前と食感の面白さがあると言われている。「もちぽにょ」というとどんな食べ物をイメージするだろうか。

 「もちぽにょ」は、米粉を使ったシュー生地にカスタードクリームを入れたもので、外は「もちもち」、中は「とろーり」としている。この食感と「もちぽにょ」というユニークな名前がマッチしたようだ。

 プリンやロールケーキ、パンケーキと次々に現れる新発売の食品。流行のカギを握っているのが「ふわふわ」「もちもち」「なめらか」といった食感だ。

 食生活が豊かになった今日では、私たちは味が良いとか見た目が面白いというだけでは新しい食品には飛びつかない。新食感食品がはやるのは、今までにない口の中の感覚に新鮮な驚きを感じるからなのだ。

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サイエンスライター、明治学院大学非常勤講師(生物学)、農学博士。食品会社の研究員、大学の研究員、教員などを経て現在に至る。研究所の広報誌やサイトなどにも原稿を執筆している。


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