あなたは今日、どのぐらいの野菜を摂取しただろうか。また1年間でどれほどの種類の野菜を食べているだろうか。
パッと思い浮かべて10品目以上の野菜を答えられたら、あなたは健康を保つ食生活を意識的に送っているか、もしくは世帯所得が恵まれているということだ。季節ごとに10品目程度。春夏秋冬で40品目を年間で食べつくすのは、よほどの意識と努力がなければ実現できない。
働く世帯に人気の野菜の定期宅配は、手軽に野菜を摂取する現代的な手法の1つである。何が届くか分からないセット野菜によって「初めて食べる味」や「旬の味」を味わうことができる。けれども、毎月何千円も野菜に費やせる人はそれほど多くない。
野菜の摂取量と所得の相関関係
厚生労働省は1947(昭和22)年から、国民の健康を調査し、毎年「国民健康・栄養調査」として発表している。下記の表は、1日の野菜の摂取量(グラム単位)を世帯別に調査した結果である。
これを見ると、世帯収入が主に3つに分かれているが、年収200万円未満の世帯と、600万円以上の世帯では、摂取量に差がついていることが分かる。