2013年後半あたりから、フェイスブックの若者離れが注目されている。SNSのメインユーザーとされている10代、20代が、積極的にアクセスしなくなってきているのだという。
確かに筆者も、若い人と知り合ったときに「FBでフレンド申請します」などというのは、いかにもイケてないと思われてしまいそうで、躊躇してしまうようになった(ちなみに同世代だとまだ問題ない)。
元来、学生のネットワークとして立ち上がったサービスだというのに、今や「おじさんSNS」とまで言われるようになってしまった。
ちょうど2年前に筆者は「SNSは本当にビジネスに役立つのか?」という記事を執筆したが、当時55歳以上のユーザーの人口当たり比率はなんと1%程度だった。その後、年々倍増しているが、気がつけば今では40~50代が大きな勢力になりつつある。
ライフサイクルとしては当然のこと
SNSは若年層が支えていると思われがちな世間では、「若者離れ=衰退」と捉える向きもある。だが、だからといって「フェイスブックはもうダメだ」と考えてしまうのは、短絡的なようにも思える。
まずメディアとしてのライフサイクルを考えた場合、スタートアップ時点で若者が牽引するのは極めて重要である。
それにより従来メディアに取り上げられ、徐々に世代を広げていく。その後、飽きられ、新たなものに取って代わられ、何らかの棲み分けができてくる。ブログやミクシィなどのソーシャルネットワークも、そういう経緯をたどってきた。