マット安川 ゲストに平沢勝栄さんを迎え、安倍政権の1年を総括しました。また、話題の秘密保護法案について、警察官僚時代の経験をお話いただくとともに、メディア報道への指摘もいただきました。
特定秘密保護法案、常軌を逸したマスコミの批判報道
衆議院議員(自由民主党副幹事長、衆議院内閣委員会理事) テレビ・ラジオにも多数出演。葛飾区柴又在住。『もう黙っていられない!』(徳間書店刊)『政治家は楽な商売じゃない』(集英社刊)『拉致問題』(PHP研究所刊)など著書多数。(撮影:前田せいめい、以下同)
今回の特定秘密保護法案について、マスコミがこれほど誤解に基づいて、またこれだけひどい政府攻撃をやるというのは、ちょっと例を見ないものでした。
例えば、治安維持法と同じだとか、ものが言えなくなるとか、一般市民が井戸端会議で話していてすぐに逮捕されるとか、秘密の範囲がどんどん拡大されてなんでも秘密になってしまうとか、バカなことを次から次に報道していました。
そんなことあり得ませんよ。よくまあこれだけ想像をめぐらせてウソ、デタラメ、インチキを報道できるもんだなと思うくらいひどかったですね。
今回、ノーベル賞学者などが反対していましたが、その分野では一流かもしれませんが、特定秘密保護法案のことをどこまで知っているんですかと、法律を全部読んだんですかと言いたくなりますね。
根拠があるならいいですけど、誰かから言われたのか、またはマスコミ報道だけを見ているんでしょう。マスコミ報道だけ見ていたら、誰でも反対しますよ。私でも反対すると思いますよ。
審議時間が足らなかったという点については、4党(自民党、公明党、みんなの党、日本維新の会)で修正案を作って合意しているわけです。その法案が最後までゴタゴタしてしまったというのは本当に残念だなと思っています。
それは政府として説明不足だったということもあり、お詫びしなければいけないと思います。私は審議をもう少しやってもよかったかなと思いますが、それなりにステップは踏んだと考えています。
そうやってマスコミが異常な形で法案を叩き、政府を叩いたにもかかわらず、自民党支持率はそんなに下がっていません。内閣支持率は10%ほど下がりましたけど、その程度でよくとどまったなと私は思っています。国民のみなさんは冷静だし賢明だなと思います。