携帯をチンして37万円だまし取った男に懲役1年、韓国

今回の役員人事では、グループ内でも一人勝ちが続くサムスン電子が圧倒的な存在感を見せた〔AFPBB News

 2013年12月2日と5日に、韓国サムスングループの年に1度の役員定期人事が発表になった。李健熙(イ・ゴンヒ)会長(71)の次女である李敍顯氏(イ・ソヒョン=40)が社長に昇格して注目を集めた。

 今回の役員人事で際立ったのが、グループ内でも一人勝ちが続くサムスン電子が、社長、役員人事で圧倒的な存在感を見せたことだ。

 サムスングループ役員人事の全体像を見ると、副会長昇格者はゼロ、社長昇格者は8人、それ以外の役員昇格者は475人だった。役員人事の規模としてはほぼ例年並みだ。

李健熙会長の次女も社長昇格、具体的な事業継承が加速

 韓国メディアで最も注目を集めたのが李敍顯氏が社長に昇格し、サムスンエバーランドのファッション部門経営企画担当に就任したことだ。李敍顯氏は、デザイン分野で有名な米パーソンズ美術大学を卒業し、これまで第一毛織でファッション部門担当の副社長を務めていた。ファッション部門が第一毛織からグループの事実上の持ち株会社であるサムスンエバーランドに売却されるのを機に「転籍」することになった。

 サムスンエバーランドの最大株主は、李健熙会長の長男である李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(45)。長女の李富真(イ・ブジン)ホテル新羅社長(43)もサムスンエバーランドの経営戦略担当社長を兼務しており、3人がサムスンエバーランドに関与することになった。

 サムスングループでは、李健熙会長から3人の子供たちへの事業継承作業が進行中だ。この中で、長男と長女はすでに2012年までに、副会長、社長に昇格していた。李敍顯氏も社長に昇格したことで、今後、「どの企業を誰が継承するか」という作業が加速するという見方が強い。

 サムスングループの社長に昇格したのは、李敍顯氏を含めて8人。このうち、李敍顯氏を除く全員がサムスン電子出身者となった。

 「2013年には、サムスン電子を除くとサムスングループで目立った業績を上げた会社はなかった」。グループの広報担当社長は韓国メディアにこう説明している。「信賞必罰」が人事の基本であるため、結果的にこんな偏った人事になってしまった。