いよいよ販売が始まった米アップルの「アイフォーン4(iPhone 4)」。米ウォールストリート・ジャーナルやUSAトゥデイなど大手メディアがこぞってレビュー記事を掲載するなど大変な盛り上がりを見せている。
そうした中、米モトローラ、米ベライゾン・ワイヤレスが23日に共同記者会見を開いた。
これには米グーグルのエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)もゲスト参加し、同社が開発を進めるモバイル用基本ソフト(OS)「アンドロイドOS(Android OS)」搭載のモトローラ製スマートフォン「ドロイドX(DROID X)」を披露した。
新端末は、動作周波数1ギガヘルツ(GHz)の高性能プロセッサーや8メガピクセルのカメラを備え、高品位(HD)ビデオの撮影が楽しめるのが特徴。機能強化した新端末で、アイフォーン4に対抗するつもりだとメディア各紙は報じている。
グーグルは同日、現在21のメーカーが60種類のアンドロイド搭載機を製造し、世界49カ国で59の通信事業者がサービスを提供していると説明、アンドロイドOSの普及が進んでいることを強調した。
アンドロイドのユーザー、欧州で25倍に
一方で米国の調査会社コムスコアが同日、興味深い調査結果を公表して話題になっている。欧州ではまだアイフォーンやアンドロイドの普及率が低いが、ネットコンテンツの消費活動はこれら端末のユーザーが圧倒的に多く、両端末の勢いがよいことから、欧州市場に変化が起こりそうだというのだ。
それによると、欧州5カ国(英国/フランス/ドイツ/スペイン/イタリア)における携帯電話のユーザー数は、フィンランドのノキアが3300万人と最も多いが、1年前に比べた増加率は18%にとどまっている。
これに対し、アイフォーンのユーザー数は約1000万人と少ないが、同じ期間の増加率は161%(2.6倍)となっている。
(編集部注: 上記のアイフォーンのユーザー数ですが、当初1000人との記述されていましたが、正しくは1000万人です。7月7日に修正しました)