日本にあって、ドイツにない物はたくさんある。きめ細かいサービス、時間に正確な電車、24時間営業のコンビニ、そして、タレント議員etc。
私の考えでは、よいサービスと、正確に走る電車は◎。コンビニは便利だけれど、24時間営業でなくてもいいので△。しかし、タレント議員は×の3乗だ。
先日、ぼんやりとネットのニュースを見ていたら、「アントニオ猪木氏が参院選に出馬」という見出しが飛び込んできてビックリ。
自分の税金と運命を根性だけの政治家に託すのか
読んでみると、それを石原慎太郎都知事が心強いことだと大歓迎しているという。なんだか眩暈で椅子から落ちそうになった。最近、日本はまだまだ捨てたものじゃないと思い始めていたのに、もう、何が何だか訳が分からない。
まず考えたのは、日本の有権者も、石原都知事と同じように、アントニオ猪木氏が日本の国政に携わるのを頼もしいことだと歓迎しているのだろうかということだ。
日本には石原氏の他にも、「アントニオ猪木が出るなら、維新の会を応援しよう!」と思う人がいるのだろうか?
政治というのは、私が言うまでもないが、とても重要なことだ。政治家は、国民の税金を使って、日本国を運営する。しかも、それは膨大な額のお金だ。
そして、外交にせよ、財務にせよ、エネルギー問題にせよ、そこで失策があれば、その膨大な税金が失われるだけでなく、国が発展しない。あるいは、弱小化する。生活が苦しくなる。
言い換えれば、私たち国民は政治家に、自らの膨大なお金と運命を託していると言っても過言ではない。
だから政治家は、その重要な任務を遂行する能力のあるとびきり優秀な人でないと困る。普通の優等生ぐらいではだめだ。庶民感覚も要らない。政治についての知識を十分に持ち、さらに、それを実行に移す実力を兼ね備えた人でなければならない。
政治についての知識というと、広範な、しかも専門的な知識である。法律も、経済も、外交も、国防も、それがどういう仕組みになっていて、どこで決定され、どういうふうに機能するのかを知っていなければならない。知っているだけではなく、実行できなくてはいけない。