米アマゾン・ドットコムが、自社の動画配信サービス用の専用端末を開発していると米ブルームバーグや米ウォールストリート・ジャーナルなどの米メディアが伝えている。

他社製対応機器では満足できないアマゾン

米アマゾン、仮想通貨「アマゾン・コイン」でアプリ開発を促進

アマゾン・ドット・コムの「キンドル・ファイア」〔AFPBB News

 アマゾンは米国で「アマゾン・インスタント・ビデオ」というサービスを展開している。

 これは、利用者が映画やテレビ番組といった動画コンテンツを1本単位で購入、あるいはレンタルし、その場でダウンロードしたり、ストリーミング再生して楽しめるというものだ。

 このサービスは、アマゾンのタブレット端末「キンドル・ファイア」シリーズや、同社が無料で配布しているiOSアプリをダウンロードしたアイパッドやアイフォーンで利用できる。

 だが、動画を大画面テレビで見たいという場合は、サービス専用のアプリを入れたテレビやゲーム機、セットトップボックス(STB)とも呼ばれるメディアプレーヤー、あるいはブルーレイディスクプレーヤーなどが必要となる。

 アマゾンのウェブサイトを見るとそうした対応機器の数は実に600種以上に上り、同社のサービスがあらゆるAV機器で利用できることが分かる。

 しかしブルームバーグなどの報道によるとアマゾンは現状に満足していないようだ。これらの機器はいずれも他社製で、アマゾンのサービスはその中で数多くある動画配信サービスの1つに過ぎないという扱いだからだ。そこで、同社は自社独自のセットトップボックスを顧客に提供し、より積極的に家庭のリビングルームに入り込もうとしているという。