ad:tech tokyo 2012(10月30~31日開催)には、イノベーション・ゾーンというスタートアップ企業が集まるコーナーがある。前々回紹介したinfogra.meもその1社だったが、それ以外にも面白い企業やサービスが並んでいたので紹介したい。

フィードフォース社の「ソーシャルPLUS」

 ウェブ上の様々なサービスを利用したいが、新たにアカウントを作るのは面倒である。

 そんなときに、既に使っているであろうミクシーやツイッター、フェイスブックのアカウントでログインできれば便利だ。こうしたサービスを「ソーシャルログイン」と言う。

 「ソーシャルログイン」を自社で構築するのにフェイスブック側に支払いが発生するわけではないので、自社エンジニアが対応すれば基本的に低コストで対応できる。

 しかし、ソーシャルメディア側の仕様変更や、新たなソーシャルメディアが出現した場合など、その都度修正、対応するのは面倒である。

 そんなとき、フィードフォース社の「ソーシャルPLUS」を導入すれば、様々な変更をやってくれる。自社サイトに簡単なタグを入れるだけで利用できるサービスである。費用は月額2万5000円から。

デモ社の「ghostrec」

 ウェブの視聴動向を測定するサービスをユーザビリティ調査という。ユーザビリティ調査は、サイトデザインの質向上のために用いられる。

 つまり、ページビュー数といった量の測定ではなく、サイトのどの部分(画像、バナー、映像など)がユーザーの関心を呼んだかについて測定する。具体的には、マウスの動きをチェックし、関心の方向性を把握する。

 「ghostrec」はユーザビリティ調査を手軽に行えるサービスである。いままで、ユーザビリティ調査は、調査したいウェブを調査会社のサーバーに取り込み、ユーザー動向を把握するといったコストのかかるサービスであった。