大阪市の橋下徹市長は、市が文楽協会に支出している補助金3900万円について、協会が話し合いを拒否したため、補助を打ち切る方針をツイッターで表明した。
僕と文楽側の意見交換を、文楽協会が遮ったようだ。そして僕は補助金執行停止を決定。すべては文楽協会の責任。文楽協会は自分で金を稼いだ経験がない。すべて補助金で穴埋めされる形でやってきた。だから金を引っ張る苦労をまったく知らない。そんな会社に公演プロデュースなどできるわけない。
橋下市長はなぜ補助金を打ち切ったのか
文楽協会は「市側の担当部局のヒアリングには応じている」とコメントしたが、事務局長(大阪市役所OB)は6月30日付で辞任した。この問題は、マスコミでは「伝統芸能を軽視する橋下市長」などと批判を浴びているが、問題はそれほど単純ではない。橋下氏は次のように激しく文楽協会を批判した。
大阪府市から一億円程度の補助金が文楽に出ている。世の中一億の金を引っ張ろうとしたらどれだけのことをしなければならないか。文楽協会の経費は、無条件で赤字が填補される。そんな会社は世の中に存在しない。皆売り上げを上げるために必死になっている。
このやり取りを読んで、私がブログでコメントしたところ、さっそく橋下氏がこう答えた。
すべての問題点は池田氏の指摘に凝縮されている。日本の公の団体は補助金漬け。金を集める努力をしなくても金がくる。一億の金も当たり前。そしてしっかり天下り。 RT @ikedanob: 池田信夫 blog : 日本ではなぜNPOが育たないのか http://t.co/mMfr8neN
これは大戦争ですが、これが日本を成長させる源泉。 RT @ikedanob: 供給側に補助金を出すのではなく消費者にバウチャーを出すことは、選択を組織ではなく個人にゆだねる革命的な変化で、抵抗が大きいのは当然。橋下改革は日本人が「独立自尊」できるかどうかの試金石。