韓国の人口が2012年6月中に5000万人に達する見通しだ。これを機に韓国では最近、「20-50クラブ」という言葉が経済界を中心に流行している。人口5000万人(50M)以上で、1人当たり国内総生産(GDP)が2万ドル(20K)を超えた国を指すのだが、世界で7番目だとか。韓国内では、GDPで日本を超えることも夢ではないという声も聞こえてくる。
6月23日に正式クラブ入り、世界で7番目、16年ぶりの快挙
「韓国は、朝鮮戦争ですべてが破壊されたが、60年経過した今日では、人口が5000万人、1人当たりGDPが2万ドルを超え、『20-50クラブ』に加入した世界でも7番目の国になった」
2012年6月6日、李明博(イ・ミョンバク)大統領は朝鮮戦争などで犠牲になった軍人などを追悼する顕忠節の記念式典でこう話した。
これより1週間ほど前の5月末に、韓国の統計庁は「6月中に韓国の人口が5000万人を超える」との見通しを発表した。6月23日の午後7時に5000万人を突破するという詳細な予測付きだった。
2011年末時点での人口は4977万人で「1分当たり人口が0.43人ずつ増える」という計算らしい。
韓国の1人当たりGDPは2007年に2万ドルを超えた。その後、ウォン安の影響もあって多少のでこぼこはあるが、2010年には2万9997ドルに増加した。2012年は2万3680ドル前後に達する見通しだ。
韓国の経済界にとって、「20-50クラブ」入りが、なんとも喜ばしいのは、このクラブのメンバーになったのが世界で7番目だということだ。
日本にもこういう時代がつい最近あった!
ちなみに、世界で初めてこのメンバー入りしたのは日本。バブル経済の絶頂期だった1987年だった。次いで米国(88年)、フランス、イタリア(ともに90年)、ドイツ(91年)、英国(96年)という順番だ。
韓国では「16年ぶりの快挙」ということになっている。
韓国にとって、もっと喜ばしいことは、この「20-50クラブ」に加入した国が、その後、短期間に1人当たりGDPが3万ドル以上に「急成長」したことだ。