北米報知 2012年4月11日、18日号

 シアトル・ダウンタウンのワシントン州コンベンションセンターで6日から8日までアニメ祭「桜コン2012」が開催され、約2万人が会場に訪れ、日本発信のサブカルチャーを堪能した。

日本のアニメキャラクターに扮する参加者たち(写真=幡野雄紀)

 熱気と興奮の渦に包まれた3日間。会場にはお気に入りのアニメキャラクターに扮した参加者たちが、ポーズを決めて写真撮影を楽しみ、アニメの新作上映会や制作者との交流も行われた。

 地元のみならず、オレゴン州、さらには東海岸のボルチモアなどからの参加者も見られた。今回が4回目の参加となるマイク・シャファーさんはゲームキャラクターの衣装を自らデザインした。

 「日本のテレビゲームはクール。桜コンで毎年好きなキャラクターに仮装して参加するのをとても楽しみにしています」と笑顔をみせる。

 参加者の多くが日本の漫画、アニメを通し、日本に対する興味を持っている点もうかがえる。漫画キャラクターに扮していたジェレン・ブリオンさんは「漫画やアニメを通して日本に興味を持った。機会があれば日本に行きたい」と話した。

 桜コンは非営利団体「アジア・ノースウエスト文化教育協会(ANCEA)」主催のノースウエスト最大のアニメ祭で、今回が15回目となる。日本人ミュージシャンによるライブ、アニメ上映会、コスプレコンテスト、日本のアニメプロデューサーや声優などのゲストを招いた質疑応答に加え、関連商品の物販や日本文化紹介などが行われた。

 6日の開会式では、太田清和総領事が出席、かぶとをかぶり、軍配を持って登場すると大いに盛り上がった。東日本大震災における援助へ謝意を述べた後、日本の復興を願ってこいのぼりを使ったパフォーマンスを行った。また自ら人気アニメ「ワンピース」のキャラクター、トニートニー・チョッパーに変身し、大歓声を受けていた。

(4月11日号、小山 大二郎)