今回は「マイルの使い方」について。

 いくつかポイントを心得ておけば、貯まったマイルは有効活用できるし、場合によっては非常にお得な使い方ができる。以下で具体的に述べていきたい。

 なお、今回は多くの読者諸氏が貯めているであろう日系航空会社のマイルを使う場合を想定している。

 外国系の航空会社の「マイルの使い方」については別の機会に触れる予定である。

(1)使う時期・予約のタイミング

■使う時期・・・渡航に必要なマイルは、使う時期によって変動する。

 航空会社にもよるが、通常、ハイ、レギュラー、ローの3つのシーズン区分けがあり、例えば全日空(ANA)の東京(羽田)– 札幌(千歳)往復の場合、必要マイルはローシーズン: 1万2000、レギュラーシーズン: 1万5000、ハイシーズン: 1万8000で、最大1.5倍差と大きく違う。

 3つのシーズンを把握しておき、できれば年末年始、ゴールデンウイーク、盆などのハイシーズンの利用は避けるのが得策だ。

■予約のタイミング・・・マイルを使って渡航したいと思ったら(特にハイシーズン)、できるだけ早く、“とりあえず予約だけはする”というのが正しい行動となる。

 特典航空券での予約可能な座席数は決まっているので、普通にトライしてもハイシーズンのチケットは、なかなか予約ができない。

7色の灯りがともる幻想的な支笏湖 恒例の氷濤まつり 北海道

国内旅行にマイルの特典を使うのは「お得」(写真は北海道・千歳市の「支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」)〔AFPBB News

 が、渡航したいと思う日にちの、国際線であれば約1年前、国内線であれば2カ月前の受付開始日の開始時間にすぐネットか電話で予約を入れれば、チケットは取れることが多い。

 席の確保は「早い者勝ち」なのである。

 そして発券から1年以内であれば、航空会社は日時の変更を無料で受け付けてくれ、また行き先の変更やキャンセルも受け付けてくれるので、思い立ったらとりあえず予約だけは入れることをお勧めする。

(2)渡航場所

 「近場なのに航空運賃が高いところ」に行くのがお得なマイルの使い方となる。具体的には、日本国内と中国、フィリピンとなる。

 ここで目安となるのは、以前紹介した1マイル=2円という計算式だ。