パリの中でもとりわけ人気の高いサンジェルマン界隈の一角に、日本茶の専門店がある。その店の名は「寿月堂」。角地に面したガラス張りの店は、外からでも何やらよそとは違うおしゃれな雰囲気が見て取れる。
パリだから味わえた古き良き日本
パリ「寿月堂」。設計は、隈研吾氏扉を押して中に足を踏み入れると、中央のカウンターの一部に茶釜が置かれていて、そこからちょうどいい具合に湯気が上がっている。
この店は、日本から空輸した新鮮なお茶と、それにまつわる品々を扱うブティックであるが、5客ほどの椅子がしつらえられたカウンターでは、実際にそれらをゆっくりと味わうことができる。
奥の席に腰かけて、お茶を一杯いただくことにする。メニューを開くと、抹茶とマロンのシロップ漬け、玉露とチョコレートなど、一風変わったお茶菓子の取り合わせが興味をそそる。
それも、チョコレートなら「メゾン・ド・ショコラ」や「ピエール・マルコリーニ」、抹茶のフィナンシェはお向かいの店「ジェラール・ミュロ」といったパリの名店製揃いである。
パリ寿月堂「新しいところでは、『クリスチャン・コンスタン』とコラボレーションしたクッキーがあります」と、店長の丸山真紀さんがにこやかに説明してくれる。
では、そのクッキーとほうじ茶をお願いすると、黒い塗りの折敷に、肌合いのよさそうな急須と湯呑、そしてお菓子がなんともいい具合に並べられて正面に置かれた。
豆しぼりのお手ふきが隅にちょこんと添えられたあたりも、なんとも日本人らしい心配り。
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