米国労働省(Bureau of Labor Statistics)が、「年内にも労働者人口の過半数が女性になる」という予測を発表した。予測通りならば、もちろん米国史上初めての出来事となる。
女性の人数が増えるだけではない。世論調査によると、女性の4割が自分を一家の稼ぎ頭だと回答し、また、男性の9割が「妻(またはパートナー)の収入が自分より多くても気にならない」と答えている。
この世論調査は、労働者人口の過半数が女性になるという発表を受け、ロックフェラー財団とタイム誌が共同で行ったものだ。
男性の6割と女性の5割が、「職場において女性が昇進することに対する障害がなくなった」と答えている。「社会では男性の方が依然として有利だ」と感じる女性は2割で、男性は1割。女性の7割が、「1世代前よりも女性が経済的に自立した」と考えている。
たった40年前には、最高裁判事、閣僚、知事、FBI捜査官、アイビーリーグ大学の学長という役職に女性は1人もいなかった。弁護士や医師は、ほとんど男性だった。米国社会における女性の地位向上は確かに目覚ましいものがある。
しかし、この世論調査は、もう1つの現象を明らかにした。女性が「以前よりも幸せでない」と感じていることである。日常的にストレスを感じる女性が、なんと全体の8割にも上っている。
自己実現の呪縛に苦しむ米国人女性
米国人女性に不幸感が強いというのは、筆者もふだんから強く感じることである。
米国人女性に「幸せか?」「今の自分に満足しているか?」という質問をすると、ほとんど必ず「はい」という答えが返ってくる。しかし、これは本音ではない。そう答えなくてはいけない空気がこの国にはあるのだ。
万が一「不幸です」「自分のここが嫌です」とでも答えれば、その次には「では、その問題を解決するためにどんな対策を取っていますか」という質問が控えている。
- 「育児と仕事の両立」に全米の親が悲鳴 (2010.03.09)
- 強欲なのはウォール街だけじゃない 金融界と一蓮托生の米国民 (2010.02.25)
- タイガーよりも全米をがっかりさせた男 大統領になりかけた政治家が一気に転落 (2010.02.09)
- 東アジア自由貿易圏、政策なき米政権 足引っ張る雇用不安、中間選挙・・・ (2010.01.25)
- もう1人の「タクシードライバー」 きらびやかな街の底辺を見つめる仕事 (2010.01.22)
- ■地球の明日新聞の電子化、課金で攻めるFTに不況なし (03月15日)
- ■Financial Timesアフリカにそろり攻め入る日本企業 (03月15日)
- ■技術立国・日本論トヨタ問題は2年前に描いたシナリオ通りだった (03月15日)
- ■経営のためのIT活用実学技術も用語も、日本のIT業界は輸入過多 (03月15日)
- ■The Economistドイツ経済:欧州の原動力 (03月15日)


RSS
Twitter
最新記事
最新記事
SHARE
RESIZE
Small Size
Large Size
PRINT
Small Size
Large Size







