YWTとは
「Y・W・T(ワイ・ダブリュー・ティー)」(以下YWT)という振り返りのフレームワークをご存じだろうか。もしかしたら、すでに自分の職場で使っているという方もいるかもしれない。
YWTとは、やったこと(Y)、わかったこと(W)、次にやること(T)の頭文字をとった略称であり、日本能率協会コンサルティング (JMAC)が1990年代に開発した「技術KI計画」によるKI活動の中で、生み出した振り返りの考え方・実践手法である。
“Y”、“W”、“T“という順番で過去(やったこと)から、今(わかったこと)、未来(次にやること)に向けた時間軸の流れのあるわかりやすさと、日本語の頭文字をとったなじみやすさからか、技術KI計画の広がりとともにさまざまな業界で広まり、組織学習のための振り返り手法として一般的に知られるようになった。
しかし、気軽に使いやすい一方、さまざまな応用、独自の使い方、解釈がされ、本来のYWTとは異なるYWTも見受けられるようになっている。使い方によっては、単なる個人日記や進捗(進捗)報告の道具の域にとどまってしまうこともある。あなたの職場では、YWTの本来のポテンシャルを引き出すような振り返りはできているだろうか。