日揮グループの理事が明かす、多発するサイバー攻撃はこうして防御する

　設立から95周年を迎え、総合エンジニアリング事業と機能材製造事業を軸にグローバルなビジネスを展開する日揮グループ。近年のエネルギー業界における大規模なサイバー攻撃の常態化を指摘し、同グループでもセキュリティの強靱（きょうじん）化が必須であると語るのは、日揮ホールディングスの理事でありグループ基盤DX部の部長を務める井上胤康氏です。

　サイバー攻撃の脅威が高まる中、日揮グループにおいても国内外で複数のヒヤリハットを経験してきたと語る井上氏。同グループが取り組んできた数々の技術的施策・人的施策を紹介しながらも、サイバー攻撃の攻撃者という“ルール無用の犯罪者”と戦うためには、会社単体ではなく業界全体、社会全体の連携が必要であると語ります。

　日揮グループにおけるセキュリティ対策の内容とともに、これらの取り組みから見えてきたB2B企業グループでサイバーセキュリティを強化するための秘訣を、井上氏が解説します。