＜DX企画・推進人材のための「顧客価値提供力養成講座」＞
■第1回 データやデジタル技術よりさらに大切、DXの成功に最も欠かせないことは何か
■第2回 店で勧められた電気ストーブ、買うと決めたけど高かったらあなたはどうする？
■第3回 価格競争で窮地の居酒屋が編み出したウルトラCの仕入コスト削減方法とは
DX企画・推進人材が身に付けるべき「顧客価値提供力」はどうすれば養成できるのか？ DXやデジタルビジネスの成功事例には、「顧客価値を高めるビジネスの仕掛け」がうまく使われている。本連載では、顧客価値を高める9の方法をテーマに、ビジネスアイデアを発想できる考え方、事例などを解説する。
顧客価値を高める9の方法は以下の通り。
今回のテーマは「2.割引で買える」である。この言葉の響きを多くの消費者は好むに違いない。「いつもより安い」「今日はポイント5倍」「2つ買うと1つ無料」など、割引は消費者に訴求できる販売促進手法である。
しかし、割引は事業者の収益を圧迫する諸刃の剣だから「割引は消費者と事業者両方を利する」よう設計しなければならない。筆者が講演や研修でこう言うと、参加者は「いやいや、理屈はそうでしょう。でもね・・・」という表情になる。そんなときに筆者が語ることがある。それを紹介しよう。
