※本コンテンツは、2022年12月2日(金)に配信したJBpress/JDIR主催「第15回 DXフォーラム DAY3」の特別講演Ⅰ「プロジェクトマネジメントDX: 千代田化工建設の挑戦」のアーカイブ配信です。
全世界でエネルギー、素材、ライフサイエンス分野のプラント建設プロジェクトを進める千代田化工建設。同社は今、複雑なプロジェクトの進捗管理をデジタルによって整流化し、設計、調達、工事におけるリスクを早期に特定し、必要なリソースの最適配置を行い、リスクを適正にコントロールしていくことを目指しています。
プラント建設プロジェクトはなぜ複雑なのでしょうか。同社執行役員CHRO兼CDO 人事・DX本部長の熊谷昌毅氏は、プラントの設計はプロセス、機器、配管、電気、土木などの要素が相互に干渉し合い、それぞれの調達や工事計画も同時並行で進められるためと説明します。プロジェクトが進むにつれ、各工程で変更が発生し他工程に波及していくことは避けられませんが、コストやスケジュールに対する影響を早期に認識し計画からのずれを最小限にしていくことは重要です。
従来は、複雑な工程間の情報を人間系の努力によって繋ぐ、埋めることで対応していましたが、同社では個別の設計システム、調達システム、工事計画をデータ連携させるプラットフォームを開発。このプラットフォーム上で設計、調達の詳細情報やそれらの工事計画への影響を見える化していきます。
また、事業計画、受注計画とプロジェクト単位、遂行組織のリソース管理と重ね合わせるリソースマネージメント環境や個々のキャリア開発プランと組織人財の配置を示す、人財マネジメント環境などの構築を中心にプロジェクトDXとコーポレートDXを接合し、発展させています。熊谷氏が率いるCDO室では、DXの推進とともに全社の業務を俯瞰してデジタルの利用を考えられるデジタル人材の育成にも力を入れています。
これらの取り組みの詳細を含め、本講演では、千代田化工建設が推進するプロジェクトとコーポレートをデジタルでつなぐ企業変革の全体像を熊谷氏が詳しく紹介しています。