※本動画コンテンツは、2022年3月22日に開催されたJBpress主催「第12回 DXフォーラム」Day1の特別講演Ⅱ「IHIにおけるDXの概況と今後の方向性」の内容を再掲載したものです。

 コロナ禍による航空事業の赤字化、リモートワークの要請、脱CO2の動きなど、総合重工業にも社会変容の波が押し寄せています。多くの会社が、これまでものづくりの専門性を重視してきた結果、ビジネスユニットごとに孤立した「サイロ構造」も、スムーズな事業改革を阻む大きな壁になっています。

 百年を優に超える株式会社IHIは現在、事業変革へ向けた新たな経営方針「プロジェクトChange」を立ち上げて、全社挙げての改革を進めています。「ビジネスモデル改革」「業務プロセス改革」「働き方改革」の3つの柱を「データドリブン経営」で支え、将来に向けてさまざまな社会や顧客の課題に応える事業の創出とDXを継続するのが目的です。

 「ビジネスモデル改革」では、修理などのカスタマーサービスを「カスタマーサクセス」へ進化させる。「業務プロセス改革」では、事業を3類型に分けて最適化を推進するなど、柱ごとに具体策を掲げ、着実に進めています。

 この動画では、同社の常務執行役員であり、高度情報マネジメント統括本部長の小宮義則氏が、サイロ化した組織・データを統合しDXを継続していくためのキードライバーとして、「DX関連人材育成」「データマネジメント基盤」「デジタルアーキテクチャ」「情報セキュリティ」という4つを挙げ、具体的な取り組みを解説します。