「今がベスト」と考えてしまう現場は、それ以上成長できない

 改善活動も他の企業活動同様、PDCAサイクルの繰り返しから成り立っている。しかし、こと改善活動に関しては、一度よい成果が出ると「この職場のこの作業はこれがベストだ」とつい思いがちである。結果として、改善活動以降ずっと同じ方法でものづくりを行っているといった現場が数多く存在する。

 しかし、本当に今の現場、今の作業方法が究極のあるべき姿なのだろうか?答えはNoである。なぜならば、日々管理技術・固有技術の革新が進むなかで、ある一時点の最適化がなされたとしても、半年後、5年後、10年後においても最適であるという保証は何一つないからである。どんな物事でも同じだが、「今が最適」と考えると成長は止まる。その先の発展はない。