※本動画コンテンツは2022年3月25日に開催されたJBPress主催「第7回 リテールDXフォーラム」の基調講演「DXのより良い始め方~会社を巻き込み、結果を出すための方法論~」を再掲載したものです。
北関東を拠点にスーパーセンターなどを展開するベイシアでは、2020年秋から、マーケティング統括本部本部長、デジタル開発本部本部長に亀山博史氏を迎え、本気でDXに取り組んできました。この1年間でアプリ、ネットスーパーの立ち上げからMAツールの導入、さらにオウンドメディアや受注プラットフォームの開始など、多くの施策を非常にスピーディーに実行してきました。本動画では、そのために同社が掲げてきた、以下の7つのポイントを紹介しています。
まず必要なのは、「①経験豊富なデジタルリーダーの採用」だと言います。そして、そのリーダーが真っ先に行うべきこととして、トップのDXへの理解を促し、サポートを取り付けること、本部のリーダークラスに計画を共有して意見を交換することを挙げています。
次は、「②デジタル戦略の策定」です。ここで勝ち筋を明確にすることが非常に重要だと指摘します。ベイシアでは、まずアプリを立ち上げて利用者を増やし、OMO(Online Merges with Offline)を設計してデジタルとリアル店舗のシナジーを促進。蓄積したデータを、商品・サービス開発に生かすサイクルを回す戦略を実行しています。
施策は組織や制度の整備にも及びます。「③デジタルの内製化チームをつくる」「④エンジニアを抱える」がそれで、これを達成するために新たな働き方の策定にも着手していきます。
また、こうした取り組みを合理的・効果的、かつスピーディーに進めるため、「⑤成功している他社の先行事例を学ぶ」ことを重視し、グループ企業のカインズとワークマンと取り組みを共有しています。
本動画では、亀山氏が仕上げとして挙げる「⑥外部のプラットフォームも活用し、作るだけでなく使うも行う」「⑦社内の良い文化をつくる」について、DXは「達成しておしまい」ではなく、サステナブルな仕組みにするための秘策が語られており、そこにこそ、成功を収めた「ベイシアのDX」の真骨頂を見ることができます。