小売業の最大の経費「人件費」を管理し生産性を上げる
小売業にとって、人件費は一番大きな経費になります。それを人事部が給与計算して初めて把握するのではなく、社員、パート・アルバイトの人時数から人件費を予測してコントロールするようにします。
売り上げが落ちた時には人時数を下げます。人時売り上げは従業員1人当たりの1時間の売り上げですが、これをKPIとして目標値を明確にし、売り上げの増減に応じて人時数を調整します。そうすれば、売り上げが落ちても利益を維持することができます。
具体的には、作業割当てシステムで誰が何時から何時まで働いているということを把握し、売り場販売計画システムの売り上げ見込みと比較することで、人時売り上げのコントロールを可能にするのです。このためのシステムを当社リテイルサイエンスでも開発していますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
また、現場の生産性を上げるには、マルチジョブが有効です。レジは繁忙期に合わせて人員が配置されており、閑散期には人が余ります。また、グロサリーとデイリーとでは、作業の繁忙期、閑散期が違います。こうした状況に応じて、朝と日中で人員配置を変えるなどの工夫をするのです。