経営者の本当の役割とは何か?
経営学の古典中の古典として知られるバーナードの『経営者の役割』において、著者チェスター・I・バーナードは、次のような主旨を述べている。
・・・人は「公式組織としての側面」と「非公式組織」としての側面を合わせってもっている。つまり、会社員として公的な動機や心理の側面と、個人としての私的な動機や心理の側面という相対立する2つの側面である。「経営者の役割」はこの相対立する2つの側面を調和させることにある・・・・、と。
日本もここにきて、「働き方改革」が声高に叫ばれている。この改革を通して従業員一人一人が真に豊かになり、高い幸福感を持てるように、経営者の役割を改めて考え直す時期に来ているのではないだろうか。
コンサルタント 小田哲(おだ あきら)
株式会社日本能率協会コンサルティング
ラーニングコンサルティング事業本部
センター長/チーフ・コンサルタント
事業開発ユニット
ISEセンター センター長
チーフ・コンサルタント 認定人間工学専門家
1990年 日本能率協会コンサルティング(JMAC)に入社。以降、IE(インダストリアル・エンジニアリング)を専門に企業や団体の生産性向上、コスト・ダウン活動などに取り組んでいる。また日本の労働人口減少、職場の高齢化に危機感を覚え、2000年ごろより人間工学(エルゴノミクス)の導入と普及活動にも取り組む。インダストリアル・エンジニアリング、エルゴノミクスを中心に、日本人間工学会の認定人間工学専門家、MOSTインストラ クター(標準時間設定)としても活躍している。