IBM×スタートアップで共創、真のニューノーマル

信頼をベースにつながり合いパートナーシップを結ぶ時代へ

森川 直樹/2020.7.31

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新時代の到来にフィットする3つのビジネスモデル

 厳正なプロセスを経て採択された有望なスタートアップが、日本IBMおよび同社とパートナーシップの関係を持つ有力企業や投資家とともに事業の成功を目指す「IBM BlueHub」。その第6期生によるピッチでは、スタートアップ3社の代表者によるスピーチのみならず、メンターとして協力した有力VCも登壇。チャレンジングなビジネスモデルを真のイノベーションへとつなげるために、どのような共創をIBMとともに行っているのかについても明らかにしていった。

 株式会社キママニが展開する『KibunLog』は、現代社会で高ストレス者が急増する中、注目を集めているスマホアプリ。利用者は日々の“気分”を選択したり、自分の感情を言葉で書き留めていくだけ。

 Expressive Writing Therapyや認知行動療法といった医学エビデンスをもとに設計されているこのアプリを継続利用することで、高ストレスになりがちな日常を自己把握しながらケアしていける。

 Gemsmith Partners株式会社からは、AI組み込み型プロセスオートメーションツールで業務の自動化を実現するプラットフォーム『fractal』。いわゆるRPAはこれまで、再利用性やヒトとの連携部分で課題を抱えてきたのだが、『fractal』はIT資源に体系化されたタグ付けを可能にした。

 これにより、類似したオペレーションに過去のワークフローロボットを再利用したり、ヒトの作業が間に入るようなオペレーションをも一連のプロセスで処理できるようになるというのである。プロセスオートメーションの可能性を劇的に上げていくこの『fractal』には、ピッチ中に公開されたチャットにも数々の質問が集まった。

 Datumix株式会社が披露したのは、EC特化型の物流最適化プラットフォーム『OPTIMUS AI』である。IoT活用によってサイバー空間内にフィジカル空間の環境を再現するデジタルツインが昨今注目を集めているが、これとAIとを組み合わせることで生まれたのが『OPTIMUS AI』。

 自動倉庫など、急速に進化しているスマート物流の領域に、「3Dモデリング+AI」を投入することにより、ラインを止めることなく改善や最適化を施していくことを可能にしている。ピッチ後半では2020年10月のベータ版リリースを予定している『OPTIMUS OFFICE』も登場。今度は同社の技術を、リモートワークの領域に活用。ニューノーマル時代の働き方にも貢献できることを示して見せた。