日本は今、DXでどこに向かうべきなのか

Digital Innovation Forum 2019 <夏> 間もなく開催

JBpress/2019.7.10

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 JBpressは2019年7月19日、企業経営者や経営企画、事業開発、マーケティング部門の責任者・管理職の方々を主な対象としたイベント「Digital Innovation Forum 2019 <夏>」を開催する。

 本イベントではデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)に率先して取り組む企業の最新事例や、その中核となって活躍するCDO(最高デジタル責任者/最高データ責任者)が日々直面する課題やその解決方法などを具体的に紹介する。中でも、AIやIoTなどのデジタル技術を活用した新素材開発や生産性向上を実践する三菱ケミカルホールディングスの小林喜光取締役会長による特別講演には、大きな注目が集まっている。本イベントの後援者でもあるCDO Club Japan代表の加茂純氏に、プログラムの見どころなどを聞いた。

DX推進の中核的な役割として
期待されるCDO

「デジタル変革」「デジタルトランスフォーメーション(DX)」といった言葉がバズワードになっている。企業においても、「社長から『わが社もDXで何かやれ』と言われた」といった、冗談めいた話を聞くこともある。

 それに対して加茂氏は「DXとは、本当の意味での変革を起こすことにほかなりません。人事制度や企業カルチャーなどを含め、さまざまなものを抜本的に変えなければなりません。担当者に任せきりにするのではなく、経営者自身の強い関与とコミットメントが不可欠です。さらに最近は経営者とともにDXを推進するCDOの存在が重要視されるようになっています」と話す。

一般社団法人CDO Club Japan 代表理事&創立者 加茂 純氏

 CDO(Chief Digital Officer/ Chief Data Officer)」は日本語で「最高デジタル責任者/最高データ責任者」などと訳される。字面から一見、IT部門の長やデータアナリストなどがその役割を担うように思えるかもしれないが、加茂氏はそれを否定する。

「CDOは、AI、ロボティックス、IoT、デジタルマーケティング、ドローン、ビッグデータなどを活用し、どのように自社のデジタル戦略を実現すべきか、顧客へどのような新たな付加価値を提供すべきかを経営陣に提言し、実行に導くのがミッションです」

 そのためには特定のテクノロジーに精通していることよりも、幅広い視野を持ち、自社内のさまざまな部門を横断・連携し課題解決に取り組むことが必要だという。

「CDOの中には、『仕事の9割は人とのコミュニケーション』と語る人もいます」と加茂氏が紹介するように、自社内のさまざまな組織、人材に働きかけ、変革を実践していくのがCDOなのだ。必要ならば最適な人材を採用したり育成したりするのもCDOの役割の一つだ。

 CDOの概念は欧米で誕生したが、最近では日本でもCDOという役職を置く企業も出てきた。「ただし、日本での総数はまだ100人にも満たないのが現状です。一人ひとりのCDOが各社で孤軍奮闘しています。共通する悩みも多いと思います。『Digital Innovation Forum』を、これらの課題の解決方法などを共有できる場にしたいと考えています」と加茂氏は力を込める。