・国境を越えた事業フィールド
(伊藤忠食料グループは世界各国に拠点を持つほか、80超の国や地域と取引している)

・巨大なネットワーク
(農場や工場、調達・販売・物流ネットワークなど)

・豊富なデータ
(商品、取引、市況などに関する膨大なデータを保有している)

・人材、ノウハウ、技術
(経営、財務、開発、農家サポート、貿易など幅広い人材や組織を保有している)

・電子マネー
(ユニー・ファミリーマートホールディングスと共同で電子マネーやポイントなどのフィンテック関連ビジネスの推進を図っている)

選定のポイントは「熱い思い」

 今回、協業先を募集する事業領域は、「生産者から、リテール、消費者までのバリューチェーンにおける、バイオやゲノム、IoT、AI、ドローン、ロボティクス、ブロックチェーン、Fintechなどの全て」としている。あらゆる企業から、枠にとらわれない柔軟なアイデアや技術を募りたい考えだ。

 採用する案件数は定めていない。魅力的な提案が多い場合には複数の企業と協業する可能性もあるという。協業先として選ばれた企業とは個別に相談を重ね、出資や業務提携などについて最適な協業体制を構築していきたいとしている。

 協業先となる企業を選定する上で外せないポイントは、アイデア・技術・サービスに込められた「熱い思い」だという。岡室長は、「事業を立ち上げた思い、そして事業を何としてでも推進していくんだという熱い思いが重要。その思いに我々が共鳴してこそ、一緒に推進できる」と語った。