ドローンを活用した取り組みに関する話題を目にする機会が増えた。
最近では、オーストラリアの海を泳いでいて沖に流されてしまった2人に、ドローンを使って救命具を投下し救出したというニュースを目にした人も多いのではないだろうか? ドローンに搭載されていたカメラが救助の瞬間も捉えている。
ドローンはこれまでの農業や物流といった分野から、ついに人を運ぶというより精緻な動きを求められる分野にまで応用が始まっている。
最近では自動車配車サービスを運営するUberが、空飛ぶタクシーサービス「uberAIR」のコンセプト動画を作成した。2020年を目処にアメリカのダラスやロサンゼルスといった都市で空飛ぶタクシーの実用化をすすめているのだ。
アメリカで唯一の大型旅客機メーカー「ボーイング」が航空テクノロジー開発企業Aurora Flight Sciences(AFS)を買収したというニュースも話題となったが、これは同社がUberの空飛ぶタクシー構想の「Uber Elevate」に携わっているからだという。
また中国のドローンスタートアップEHangは、2018年までにドバイで「ドローン・タクシー」としてオペレーションを開始すると言う計画を立てているという。すでに有人でドローンが飛行するシーンが動画で公開されている。世界に目を向けてみると、 “タクシーが空を飛ぶ日”が目の前に迫っている。
世界的に空飛ぶタクシー構想が進められている中、日本でもそのような動きがあるのだろうか?
ドローン専門メディア「ビバ!ドローン」の編集長であり、運営会社のドローンデパートメントのCOOでもある楯雅平(たてまさひら)氏に、日本の現状について話を聞いた。