人間や動物の脳神経回路をモデルとしたアルゴリズムを多層構造化した
ディープニューラルネットワークが、今注目を浴びている

 第1回では、車の自動運転における画像認識技術や工場で働く自動ピッキングロボットと機械の異常検知、そして線画の着色やアニメキャラクターの生成といったクリエイティブな分野で活躍するAIの事例を紹介した。

 深層学習(ディープラーニング)の手法を用いることで、一部の分野ではこれまで人の手で行われてきた作業が完全に自動化されたり、自動化できるようになるのも時間の問題だということだった。

 この勢いで、AI技術とそれを活用したIoTが社会に広く浸透し、驚くべきスピードで世の中が変わっていこうとしているのか、それともまだ何らかの越えられない壁があるのだろうか?

 2017年8月末にシリコンバレーで開催された「AI最新動向及びIoTビジネスの課題とオポチュニティ」から、そのヒントを見つけていく。