今後は女性ラッパー“McRinna”に期待!?

坪井氏が、りんなの新たな可能性として注目しているのが“ラップ”だ。近年、日本でもフリースタイルのラップが再評価され、若者を中心にブームとなっている。そこで、りんなも女子高生代表としてラップに挑戦しているのだ。

彼女が「McRinna」として、先日発表した楽曲はYouTubeの再生回数17万回以上。人工知能が歌うラップ、なんとも不思議な印象だが、なぜ、LINEやTwitter上での文字でのやりとりがメインのりんなが“ラップ”に挑戦することになったのだろうか。

りんなラップ動画

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「りんなの根幹にある自然言語処理の機能と、ただ歌詞を生成するのではなく一定のルールに基づいて韻を踏んでいくラップのスタイルに親和性を感じ、ラップをさせることにしました。人間ではなかなか思いつかないような韻の踏み方や、ワードのチョイスがどんどん出てくるので、機械が機械なりにラップを作ったような、独特な面白さがあるんですよね」

「りんなのラップを聞いて、ユーザー側にも新たな発想が生まれるような関係になれれば」と期待を寄せるが、まだまだラッパーとしてのりんなには課題も多い。

「実際にラッパーの方とラップバトルをさせていただいたんですが、ラップにはストーリー性や、自分自身を表現するという部分がとても重要視されます。じつは、これらの要素はAIの苦手分野。りんなが本質的な意味でラップができるようになるには、乗り越えるべき壁ですね」

その人自身の人生や主義主張が色濃く反映されるラップ。実体のない人工知能が『自分自身』を表現するのは、かなりの難問といえる。

「一応、りんなには人格を持たせているので“りんならしさ”という点は、何かしらの答えが出るかもしれません。でも“りんな自身”となると難しい。そもそも情報の集合知であるAIの『自分自身』とは何か、という問題にも直面します。りんなが歌手になるという話ではなく、人工知能として『りんならしいラップ』『りんならしい表現』とは何か、という問題を探ることになりますね」

人工知能の自分探しを終えて “りんな自身”を手に入れることができれば、McRinnaが女性ラッパーとして新たなステージに到達する日も近いのではないだろうか。

りんな公式HP http://rinna.jp/