モスクワから地方へ広がる日本との強い絆

どんな地方にも必ずいる日本語堪能なロシア人
2013.10.21(月) 菅原 信夫 follow フォロー help フォロー中
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10月10日、「ペルミー東アジア祭」日本年に招待され、会場に到着するや空手クラスの子供たちの大歓迎を受け、その熱い瞳に圧倒される
今回のフェスティバルで主役を演じたペルミ市立ギムナジア2番校。我々が到着すると、玄関の電光掲示板には日本語で歓迎の文字が
ギムナジアあるいはリセと呼ばれる特別学校は、そのカリキュラムの特殊性に加え、学校としての設備も一般学校(シュコーラ)よりも優れていることが多い。この学校の場合、50メートルプールを擁する室内水泳場、フリークライミング用登坂壁面を擁する体育館など、非常に豪華な設備を持つ。 授業料は一般校と同じでも、その設備費の一部を在校生に負担させるため、総額での学費は一般校よりも高くなり、日本でいう私立校の雰囲気がある。1年生から9年生まで生徒は共通の制服で学校に通う。(リュドミラ校長、田口さや日本語講師を囲んで)
極真空手は、型を基本とする伝統空手に対し、直接打撃を特徴とするフルコンタクト空手であるため、子供たちをどのように指導しているのか関心があった。トレーナーのユーリーさんによると、けがは絶対に許さないという基本方針があって、防具をつけない限り一切の組手は行わないとのこと。それでも、体を鍛えるという最大の目的は十分に達しているそうで、空手クラスの子供たちの学校欠席率は全体の半分で、冬の寒さが半端でないこの地において、健康な体を持つことは何よりも大事だと言っていた
「極真会」と書かれた制服のベストを着た空手クラスを取るジムナジア2番校の子供たち。何が夢か聞くと、「空手チャンピオンになること」と全員で叫んだ。実際、ペルミ道場からは男女のロシア空手道チャンピオンが生まれていて、子供たちの夢も実現する可能性は高い。空手教えるトレーナーは完全なプロ指導者で、その経費はすべてペルミ市が負担しているそうだ
学校以外で演技することは固く禁止されているというペルミバレエ学校の日本人留学生の皆さん。今回、ギムナジアの日本語講師田口さんの依頼で初めて、留学生の舞台参加を許可したバレエ学校の決定には、やはり今後の日本ーペルミの交流への期待があったに違いない。エスコート役は同じペル ミバレエ学校の男子生徒たち
国際交流基金日本語指導専門官の山口講師を中心に、日本語模範授業を体験するギムナジア2番校の日本語上級クラスの子供たち。この日のテーマは「エコロジー」。上級クラスだけあって、全員テーマ討論に参加できていたのには感心したが、この中の3人がすでに日本に行ったことがあると聞き、感心は驚きに変わった
10月初めに行われた関東国際高校(東京)とギムナジア2番校との間のTV遠隔交流の模様。ロシアの初等中等教育ではテレモスト(TV中継) 授業が大流行。世界中にパートナーを探して授業を実施するが、日本の高校ではロシア語学科がある学校がほとんどなく、非常に日本との教育交流は難しいとはリュドミラ校長の言葉でした。本件では、ギムナジア校日本語講師の田口さん、青山学院大学のポドルコ教授に大変お世話になりました
ペルミの商業ビルでプリクラビジネスを始めたペルミの青年たち。チャイナジャケット姿のイリーナが、昨年陸前高田市に津波被害のボランティアに出かけ、そこでプリクラと出会い、 さっそく中古を1台購入してスタートしたビジネス。日本でビジネスネタを見つけたいという若者が地方に増えていて、日本にとりロシアビジネス全体が新次元に移動しつつあるが、これも地方を歩かないと、なかなか分からない

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